Mosalogy

会社辞めてハーバードの大学院に来ちゃった感じ

やべえ顕微鏡ができた件 Cell. October 18, 2018

絶賛クッキー我慢中、mosaです。

体重もちょい減ってきて安心か、あるいはこれは筋肉減少・脂肪増加を意味するのか。

神のみぞ知る紙の味噌汁。

 

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さて、昨日Cellという雑誌に素人目に見ても絶対すごいやんこれ、っていう論文が出ました。

 

In Toto Imaging and Reconstruction of PostImplantation Mouse Development at the SingleCell Level

 

"In toto"というのは「全体の」というような意味で、マウス胚の細胞一つ一つを追っかけながら臓器ができるところを観察してグラフィック化することに成功した、という内容です。

 

Philip J. Kellerという人のグループから出た論文です。

この人は以前にゼブラフィッシュやショウジョウバエにおける胚の発生の観察に成功しているんですが、哺乳類になると難度は桁違いに上がります。

 

前者らは半透明で外から観察できるシンプルなものだったけど、マウスとなるとそうはいかない。いわゆるレベチってやつね

  • 胚 (胎児のもっと前の段階) を取り出してしまうとそもそもうまく育たないし、しっかりと環境を整えなきゃならない
  • 成長速度が速くて、ピントを合わせ続けるのが常人には不可能

など、問題が山積みなわけであります。

 

それを解決してしまったのが今回の光シート顕微鏡の応用版。環境を適宜調節できる小さな空間にマウス胚を突っ込んで、シート状の光を横から当ててミリ秒単位で焦点を人工知能が自動で補正して発生に大事な48時間観察。なんかTARDISとかいう計算プログラムを開発して、4胚の観察結果を平均化してグラフィックにしてるっぽいんですが。

 

これね、論文なんて読まなくていいから (←) 興味が湧いたなら動画を見て欲しいですね。静止画じゃなんのこっちゃわからんって

 

 

youtu.be

 

昔教科書で見たような原腸陥入とかね、心臓や脊髄の発生とかね、なんかもう神秘的なわけですよ。

 

もっと詳しくいろんな動画見たい人はこっちのサイトへどうぞ。

 

 

「一つの細胞から一体どうやって生命をつくられるのか」

これが科学者の永遠の (?) 命題なわけなんですが、今回大きく近づいたよーということです。

 

 

そいえば、昔教科書で学んだこういう発生学って、どうやって証明されたんだっけ。

習ったような気もするしそうでもない気もする。

 

生物学って実験から提唱される仮説の積み重ねなのに、教科書とかだとさも

「こういうもんですからぁ〜」

みたいな感じで書いてあるから頭に入んないんですよね。

 

いつの日か学校の教科書もデジタル化がどんどん進んで、今回の原著論文の動画とかがどんどん載るようになるのかな。

 

なんて物思いにふけりながら、洗濯物の乾燥中。