Mosalogy

会社辞めてハーバードの大学院に来ちゃった感じ

「カワイイはつくれる」 Cell. October 4 2018 Review

mosaです。

プラナリアってご存知?

あのかわいいやつです。ちりめんじゃこみたいな目してるやつ。

 

かわいい顔して、頭を真っ二つに裂くとなんと頭が二つになっちゃうんですよね。

かわいい顔してるから逆に怖いみたいなとこありますよね。

 

自分は発生学は恥ずかしながら全く真面目に勉強してこなかったのでわけわかめなんですが、このプラナリアをモデル生物として再生の研究を行っている人たちがいるっぽいです。発生学の教科書だとショウジョウバエとかカエルとかがよく出てきましたけど、やっぱプラナリアは再生するのがすごい。

 

Cellの今月号にプラナリアの再生メカニズムについての総説が載っていたので、興味本位で読んでみました。ややこしいからざぁーっとですけど。

 

https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(18)31233-9

 

著者はMITのPeter W. Reddienという人。普通こういうのって複数人が著者欄に名を連ねるんですが、これは単一著者。この人がプラナリア愛を19ページ (参考文献抜かしても15ページ) にわたって書き連ねています。総説では滅多に見かけない「!」とか入ってるからね。

 

プラナリアの再生にはclonogenic neoblast (cNeoblast) という新生細胞が大活躍。超ざっくりいうと万能細胞みたいな。外傷によって一部の組織がなくなると、そのバランスと取ろうとして分化するらしい。

そんで重要なのが位置決定遺伝子とでも呼ぶのかな、position-control genes (PGCs)。これらの遺伝子は筋肉に発現しているっぽくて、こういう遺伝子の一つを欠損させてみると、尻尾が頭になっちゃったり、背中とお腹が逆になっちゃったりするプラナリアが作れるそうです。怖いっすね。頭とお尻の方向はWntシグナルとnotumという遺伝子のフィードバックでうまく調節されているそうで。

 

こういうプラナリア自身の外傷時の位置認識および再生を利用すると、例えば頭に切り込みを入れてから3日後に片目を除くと、なんと目が新しい中心線をまたいで2個できちゃって、目を3つ持つプラナリアができちゃうそうです。ここまでくるとホラー。

 

発生学からみると位置情報とかバランスとかのホメオスタシスが重要なんだろうけど、外傷に伴う炎症反応もこういうのに一役買ってたりしないのかな。してそうだよね。知らんけど。

 

 

正しく理解しているのかはいささか疑問ではありますが、細かいことは気にしないでいきましょう。

 

 

細菌が持つ抗ウイルス感染応答から今をときめく遺伝子編集技術が生まれたりとか、こういうモデル生物からわかることがどのようにヒトに応用されるかは未知数ですよね。

ましてやプラナリアの再生なんて、ものすごい応用されたら遠い将来、いずれは漫画みたいに腕を切り落とされても再生する人間とかできるんだろうか。

 

まともな線でいけば、体切って身長を伸ばす技術とかが生まれたりして。

男たるもの、かっこよくなるためには犠牲がつきものなのである。

切腹なのである。

 

書くことがないのである。

 

寝まする。

 

おやすみ侍