Mosalogy

会社辞めてハーバードの大学院に来ちゃった感じ

海外の大学院ってどうやっていけばいいの? 番外編 #mosastory

mosaです。

今週はあまり余裕がないのですが、一応毎日なんでもいいから投稿すると決めたので、クオリティ低下を承知で出来る限りやります。サクッと書きます。

 

前回、前々回の記事では海外 (主にアメリカ) の生物系大学院の受験について書きました。

mosalogy.hatenadiary.com

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今回は番外編として、僕が複数校を受験した中でどうしてハーバードに入ることになったのか、など、僕自身のストーリーをお話しします。一般的な内容は含まれないので (含まれていても前回とかぶる内容です)、受験情報の取得を主の目的としているという方は上のリンクから過去のエントリにいってみてください。

 

ハーバードの面接。

何を隠そう、当時は物心ついてから初の海外。乗り換えのシカゴ空港に降り立ったときに周りが英語しか話さないという当たり前の事実に驚愕し、税関のところでもしどろもどろでした。

 

自分の研究資料を印刷して見せながら説明する面接。

それ自体はよかったですが、やはりそれ以外の場でほぼ話せなかったのが致命傷。

 

面接後、1週間経っても連絡はありませんでした。

 

 

そんな中、今度は別の大学からメールが来ました。

オックスフォードです。

 

面接の案内でしたが、面接は現地ではなく、Skypeでした。

イギリスの大学院はアメリカとは違い日本に近いです。というのも、受験するときに研究室を選ぶからです。

 

英語の試験がよくなかったため、オックスフォードの中で一番興味があったプログラムは断念。

というか、そのプログラムはいろいろエッセイや研究計画を出願時に出さなければならず、面倒だなぁと思ってやめました。

 

ーー完全になめてますね。

 

もう一個のプログラムはそこまで書類も必要ないし、自分の英語の点数でも受験できる。そのプログラムに属する研究室から自分の行きたいところを選ぶ必要があったのですが、、

 

どうにも行きたいところがない。

その中からかろうじて自分の興味がわずかにオーバーラップしていそうな研究室を選んで出願していました。

 

当然、Skype面接はその教授さんと。

そんな中、自分はあまりその分野について詳しくなかったので、もう落ちてもいいやと思い色々ベーシックなことを質問しまくりました。

 

するとなぜか、その教授のテンションがどんどん上がっていきます。

 

「君はいい質問をいっぱいするねー」

「なんか僕が面接されているみたいだよ!」

 

30分のはずだった面接は1時間を超え、相手はとても楽しそうでした。

Skype電話を切ると、1時間もしないうちにその先生からメールがきていました。

 

「さっきはありがとう。楽しかった。これらの論文がおすすめだ。

最初の論文は〇〇で、〜」

 

という、論文のリンクとともに長い説明が入ったメール。

 

ーー面倒見のいい先生だなぁ。でも多分いかないだろうけど

 

というのも、そもそもあまりオックスフォードを真面目に考えていなかった理由として、イギリスの大学院はオックスフォードやケンブリッジといった優秀な学校でも、アメリカと違い学費や生活費を負担しなければならないというのがありました。

 

じゃあなんで受けたかというと、僕の受けたプログラムは、受験者上位8人にだけは学費全額免除と生活費支給という、アメリカ大学院と同じレベルの待遇が特待生用に設けられていたからです。

 

 

 

そして面接の3日後。

なぜか僕は、

 

特待生合格者に選ばれました。

 

びっくり仰天で仕方がなかったです。

Skypeでたった1時間話しただけのやつにそんな巨額を払うというのかこの学校は。

 

しかし一つ問題が。

2日以内に入学するか返信してくれ、ということでした。

 

ーー急すぎだろ!

 

困った僕は、ハーバードにメールをしました。

連絡がない時点でアウトとは思いましたが、念のためを思い、オックスフォードから内定をもらっている旨を話した上で、結果を教えて欲しいと聞いたのです。

 

返事は不合格でした。

 

そうです、僕はハーバードに落ちてるんです。

 

オックスフォードへの返事は悩みました。

というのも、実はハーバードの面接に行く前の正月休み、UCバークレーからも面接の案内が来ていました。そしてその面接が3月だったのです。

 

アメリカの大学院はみんな返事の期日が統一されていますが、イギリスとアメリカは違います。

すぐに返事を求められた僕は、特待生合格は滅多にないチャンスだと思い、とりあえず行くって返事しておこう、という軽いノリで返事をしました。

 

 

そして3月。カリフォルニアに面接に行きました。

カリフォルニアは気候も良く、大学は緑の多いとても憧れてしまうような場所でした。

 

面接の内容はハーバードと似たようなものでしたし、人数が多いためハーバードなみのアットホーム感こそ感じませんでしたが、研究内容がどれも自分の興味にドンピシャ。

環境もすごく魅力的だったので、自分はすっかりバークレーに惚れてしまいました。

 

 

そして面接が終わり日本に帰ってきた翌日。朝起きると、なんと合格通知のメールがきていたのです。

 

 

ちょうどその時、オックスフォードから入学しますよね?といった確認のメールがきていました。

 

 

 

そして僕は、

「すみません、やっぱり行きません」

 

オックスフォードを蹴ったのです。

 

相手の返事はとてつもなく怒りに満ちたもので恐怖を感じましたが (That is the extremely disappointing news!とマジで書いてありました) 、特に命を狙われることもなくオックスフォードの入学はあっという間に白紙になり、自分はバークレー進学の決意を固めました。

 

 

退職して海外の大学院に行きたいと内密に会社の上司には伝えていましたが、その頃には進学先が決まり退職を決定したとの旨を伝えました。

 

4月、入学の準備を進めました。

留学生として入学するためには、ビザの書類I-20なるものが必要になります。

そこでバークレーの教務課に、書類に必要なサインをして送って欲しい、とメールしました。

 

 

 

なぜか1週間メールが帰ってきませんでした。

 

 

 

こちらもその書類がないとアメリカに渡れないので、もう一度催促のメールを。

すると、返事がきました。

「今対応してる。今日明日、うちの教授から電話がそちらに行く」

返事はそっけないものでした。

 

状況がつかめずにいましたが、会社にいる時に国際電話が。

研究職ということもあり、場合によってはプライベートの電話に数分出るくらいの余裕はありますので、そのまま廊下に行って電話に出ました。

 

「もしもし、mosaさんでしょうか。」

相手は有名な教授で、日本人の方でした。(バークレーで有名な日本人の先生といえば限られてしまいますが)

「はい。」

 

先生は日本語で説明し始めました。

「今ね、mosaさんの入学が大問題になっているんですよ」

 

ーー????????

 

「mosaさんね、出願の時のチェック項目で、US residentにチェックが入ってるんですよ。だから日系アメリカ人っていうことになってるんですね。UCバークレーは留学生や州外の学生は州内の学生とは学費が異なってくるんですが、予算の関係上mosaさんの超過分をカバーできなんです。」

 

 

ーーまじか間違えて変なチェックしてもうた!!!

 

もうね、目の前が真っ白です。

つい最近上司にも報告したばかり、仲のいい友達にも伝えていました。

 

なのに、お金が出せない。

最終的に大学側も譲歩してくれて、「〇年目と〇年目は全額こちらが出すから〇年目はそちらが〇〇ドル出して欲しい」というようなものでした。

 

必要な差額分は、自分の貯金でまかなえるレベルでしたが、それでも給料をもらって会社勤めをしている立場から、お金を払って学生をする立場に戻りたくはない。

 

オックスフォードの特待生合格を蹴ったことを激しく後悔しながら、留学を諦め、会社生活を存分に楽しもうと思ったのでした。

 

が、その夜。

ハーバードの教授で、プログラム長をしている方からメールが来ました。

 

「オックスフォードには行くことにしたのでしょうか?もし行かないなら、ぜひうちにきて欲しい。」

 

ーーはぁぁぁ??

そう、これがいわゆる補欠合格です。

僕が受験した年、ハーバードのあるボストンはとてつもない大雪でした。

実際、僕が帰国した翌日は、ボストン発の飛行機は全部雪のため運行停止でした。

そのため、ボストンの天気に嫌気がさして他校を選んだ受験者が多かったのです。

 

 

メールを受け取った瞬間、僕はそこに記載されているその先生の電話番号に国際電話をかけました。

すぐに電話は繋がり、自分はオックスフォードにはいかない、バークレーに行こうと思ったがお金がかかって悩んでる、という話をしました。

 

すると、「うちは全額出す。だからうちにきて欲しい」とのことでした。

 

その瞬間でした。

1ヶ月前まではイギリスに留学するもんだと思っており、色々あって昨日まではカリフォルニアに留学するもんだと思っており、そして数時間前には留学はなくなってしまった、と思った矢先、

 

ハーバードに留学することになったのです。

 

 

これが、自分が最終的にハーバードに留学することになった経緯です。

では最後に、なぜ自分に補欠合格のメールが来たのでしょうか。

 

このブログを読んでいる人は、先ほどの補欠合格を知らせるメールの中に、オックスフォードのことが書いてあったことに気がついたかもしれません。

 

実はハーバードに落ちたその時、自分が行きたかった研究室のボス (Skype面接をした先生) にメールを出したのです。

 

「mosaです。先日は面談をしていただきありがとうございまいした。おかげさまで現地に伺い面接に参加することができましたが結果は残念なものでした。

しかし幸運なことにオックスフォードの博士課程に合格しました。オックスフォードを卒業したら、ぜひ先生の元で働かせてください。ジョブインタビューに応募します。」

 

このメールが先生に刺さり、先ほどのプログラム長に話がいったようです。

「あいつは受からせるべきだ。オックスフォードにも受かっている。

もし枠が空いたらあいつをとってくれ」

 

これは、後日ボスと近しい人から聞いた話です。

 

アメリカは何が起こるかわからない世界です。

英語の点数が足りなくても面接に呼ばれたり、一度落ちても合格したり。

 

なので、早々に諦めるのではなく、ダメ元で何かアピールしてみると、うまく実を結ぶのかもしれませんね。

 

それではまた。