Mosalogy

会社辞めてハーバードの大学院に来ちゃった感じ

海外の大学院ってどうやっていけばいいの? (後編)

mosaです。

前回のエントリの続きで、出願したら何が起こるかについてご紹介します。

 

数日間の面接プログラムに呼ばれる

秋真っ只中に出願を終えると、年末年始あたりに大学からメールがきます。

(時期は学校によって微妙に異なります)

 

 

そうです、面接のお誘いです。

 

逆に言うと、この時点でメールがこない場合は9割方アウトです。

 

僕の場合、メールが来たのはハーバードとUCバークレー、オックスフォードの3校です。

(崖っぷち。。)

 

実を言うと自分の場合はTOEFLの点数がハーバードの出願要件に満たなかったので、英語力チェックと称して12月頭に教授と十分程度のSkype面接を行いました。

(その二日後くらいに正式な面接へのお誘いがきました。)

 

面接の時期も学校によりけりですが、だいたい1月末〜3月末です。

(ハーバードとオックスフォードが1月末、UCバークレーは3月中旬でした。)

 

アメリカの大学は基本、海外在住者でも現地に呼ばれて面接をします。

基本的に航空券含め移動費は向こうが負担してくれますが、日本レベルで遠い (航空券が高い)と、一定金額を超えた分は申し訳ないが負担してくれ、となる学校もあります。

 

実際に面接する時間は実は少ない

面接は2−3日のプログラムになっており、おおよそ似たような構成になっています。微妙に異なる2校をそれぞれ書くのは疲れるので、ここではハーバード免疫学専攻での場合を書きます。

 

  1. (0日目夜) 近くの居酒屋で在学生とお酒を飲む
  2. (1日目) 面接
  3. (1日目夕) 在学生のポスター発表
  4. (1日目夜) 在学生および教授と少人数で食事会
  5. (1日目さらに夜) 在学生と近くの居酒屋でお酒を飲む (任意参加)
  6. (2日目朝) 朝食を食べながら在学生と教授による研究発表会
  7. (2日目午前) 在学生の自宅見学
  8. (2日目午後) ボストン観光
  9. (2日目夕方ー夜) 教授の家でパーティ
  10. (2日目深夜) 学校の教室でパーティ

 

ーーえ、遊んでばっかじゃない??

実際に「面接」をするの、1日目の日中だけですからね。

 

こっちにいて感じるのは、面接がすごく両方向だと感じます。

つまり、学校が学生を選ぶのはもちろんですが、学生側も複数面接した中で行きたい学校を選ぶ感覚が強いのです。

 

だから、学校側も優秀な学生確保に向け、最大限に学生に楽しんでもらおう、気に入ってもらおうと頑張るわけです。優秀な子はどこからもオファーが来ますので。

 

ハーバードも普通に合格者に蹴られます。

大体みんなボストンは寒いから、などの理由でカリフォルニアの大学に行ったりします。日本人の感覚からすると正直びっくりしちゃいます。

 

面接対策、どうする?

では面接って何をするのか。

学校によっても異なりますが、基本は教授と1:1の面接を30分。それを4-5人と行う形式です。どの教授に当たるかは面接に来る前に通知されますが、ほぼランダムに割り当てられることが多いです。

 

どの教授に当たるかで内容もバラバラです。一般的な面接のイメージ通り、志望動機やアピールポイントを聞かれることもあるし、データを見せられ考察を述べさせられることも。

 

ひたすら教授が30分喋っているのに相槌を打ったら終わった面接もありました。

 

ただ大半の場合、自分の過去の研究について聞かれることが多いです。

なので唯一できる対策としては、自分の研究について自分の言葉 (もちろん英語) で語れるようにしておくといったところでしょう。

 

*僕の場合は裏技として、研究の発表スライドを印刷してバインダーに挟んだものを持参しました。「過去にどんなことをやっていたの?」と聞かれたら、真っ先にそのバインダーを見せて解説します。みんな科学好きなので聞き入ってくれますし、30分間の面接時間をフルに使い切って想定外の質問がこないようにすることも可能です。

 

結局、何が合否を分けるの?

数日間のプログラムのうち面接をするのが半日間。内容もバラバラ。

残りはお酒飲んでばかり。

 

当然、どうやって学生の合否を判断しているの?という疑問がわきますよね。

 

答えは、「誰にもわからない」です。

そう、合否の判断を下す先生にもわからない、ということです。

 

入学後に面接の責任者である先生と話してみても、「みんな優秀だからどうやって選べばいいかわからないよ」というのが正直なところ。

 

これって就活とかでも共通すると思うんですが、最後は結局、

 

「こいついいじゃん、好き」

 

、、これで決まります。

 

何が好きかも人それぞれ。

 

「こいつはあの飲み会で放ったあのジョークが面白かった。」

「この子はは会話の中で知性が光っていた。」

「あの日本人はずっと無口だったのに、パーティでのダンスがすごかった。」

、、、などなど。

 

ーーはい、ダンスの日本人は僕です。

習ってたわけでもないんですが、日本にはダンスが身近にあるじゃないですか。ジャニーズとかエグザイルとか。

ああいうのをなんとなくでいいのでクラブでやってみると、「なんか珍しい動きしてる!」となるわけです。

 

ただ基本的に人に好かれるためには会話が必要になってきます(僕は例外ですが)。

なので、飲み会等で話した時に良い印象を与えることが大事です。

 

良い印象は、「無礼のないように振る舞う」「科学の話についていける」に大きく左右されます。

やはり在校生に横柄な態度で接すると、「なんだあいつ」となってしまいます。

(ここら辺は日本人の感覚があれば問題ないと思いますが)

また、受験生もみんなかなり優秀で頭がいいのと、科学が本当に好きなので、お酒の場でもみんな研究の話を絶対どこかでします。そういう時に話についていく、あるいは盛り上げられるレベルで最新の研究動向を押さえておく必要があります。

 

 

つまり、「人間的に成熟していて、面白く、科学をしっかりわかっている人」が受かります。

こういうのは小手先の対応ができるものではありません。

だから日本と違うのは、ただテストの点数が取れるだけで勉強が嫌いな人、というのはほとんどいないです。科学が大好きな人の集まりなのです。

 

ーー僕、全然当てはまってないんですけど。

そういうわけで在学中にも周りについていけず苦労しています。

でも、周りと比べると劣等感しかないですが、入学前の自分と比べるとそれでも成長しているのかなぁとは思います。

 

合格の場合はすぐに連絡が来る

これは就活でも似てるかもしれませんが、面接が終わって数日間ー1週間以内にはメールあるいは電話で合格の連絡が来ます。

 

アメリカの大学院は協定を結んでいるのか、どこも返事の期限が4月末の同じ日になっています。なので、学生はその日までに、複数の内定の中から行きたいところを選んで返事をし、めでたく入学が決まるのです。

 

 

以上、かなり端折ってしまいましたが海外大学院留学の大まかな流れです。

 

僕の場合は、ハーバードとUCバークレー、それからオックスフォードに受かり、ハーバードに行くことになりました。

ただ、実際にはこんな一行でかけるほどサクッと決まったわけではなく、、

 

 

なので、次回の記事では番外編として、僕個人の大学院入試のエピソードを軽くまとめてみたいと思います。

 

では